レコード溝について

皆様こんにちは。
今回はレコード溝(グルーブ)について書きたいと思います。

まずレコードで音楽が再生できる原理なのですが
レコード溝に音楽データが詰め込まれております。カッティングマシンで音楽データを物理的な溝として切り込んでいます。そして、その溝をレコード針でトレースする事で音楽が再生されます。
(余談ですがカッティングする針と再生する針では形状が異なります。)

デジタル音源で波形をモニターで確認出来ますが、それが溝としてカットされているイメージです。
その為、レコードは溝が命と言えます。

「カッティングマシンで音楽データを物理的な溝として切り込む」という説明をしましたが
実際、どのような形でデータが詰め込まれている=カッティングされているか写真と共に説明致します。
写真はどちらも実際に当サービスにてカットしたモノです。

高音はギザギザしたノコギリのような溝になります。

こちらは2Kあたり。ギターやボーカルなどの音が入る周波数です。

こちらは低音。緩やかなカーブになります。

こちらは200Hzあたり。ベースなどの低音が入る周波数です。

画像からも分かるかと思いますが、低音が強い楽曲は横幅を取ります。
その為、必然的にレコードに収録出来る時間が短くなります。
当然の事ながら、楽曲の時間はこちらで自由に決められるものでは無いのでカッティング時にはレコードに収録可能なギリギリのラインを狙ってマスタリングを施します。

高音に関してはこのようなギザギザの溝をトレースする事は低音の緩やかな溝をトレースするより難しい、つまり歪みが発生しやすくなります。
以前のブログ「レコード外周と内周の音質差」でも紹介しましたがレコードの内側に行くに従って使える領域が少なくなります。
そこへ高音のギザギザした溝をカットするとレコード針のトレースが追いつかず歪みが発生します。
こちらも低音同様、ギリギリのラインを狙ってマスタリングで処理しております。

冒頭の繰り返しとなりますがレコードは溝が命ですので、当サービスではカッティング後には溝に問題が発生していないか必ずチェックを行っております。
再生には問題無くとも、溝をチェックしてみると実は混線寸前という場合も多々あります。
その場合は溝間を広くするか低音を削るかVOLを下げるか等々、状況に応じた対応をとりベストなレコード・カッティングを行っております。

今回はレコード溝についてということで少しマニアックな内容となりましたが、今後とも更新していきますのでよろしくお願い致します。

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